携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01 本人からの4月21日の演奏会へ向けてのコメント


今回のプログラミングは 私自身が26歳という今、

この時期を逃したら 肉体的、精神的にも絶対にもたない・・という覚悟を決めて 選曲致しました。

第1部と第3部で演奏させて頂くリストの作品は この数年の私自身の活動の中で共に、様々な場面を乗り越えてきた作品です。

「エステ荘の噴水」で リストの透明な世界を臨み、狂詩曲ものでは 私自らが、潔いパッションを与えられ、大作、ピアノソナタに出会った頃は 壮大な ロマン派の骨頂と言える世界観の表現力に悩んで来ました。

華やかでスケールが大きく、同時に、リスト自身の生き様が滲み出て来る、これらの作品は 私にとって大切な・・宝物です。

それから、第2部での土田英介のピアノソナタ(約45分の4楽章構成)の初演をさせて頂きます。

ピアノ曲とは到底思えないような、オーケストラの総譜を思わせる、真っ黒な手書きの、 100ページ以上にも及ぶソナタで 作曲者が、今の私と同等の26~27歳の頃の「3年間 全く書けなかった・・ その壁を越えた頃の作品・・」が 今日まで18年間眠っていました。「書けない・・」という苦渋を、 若さと狂気的なエネルギーで 乗り越えたその様、私には、身体中の全細胞が一斉に叫んでいるかのように 楽譜からも音からも感じ取れ、その覇気の強さは 今まで、私が出会った土田英介の作品の中でも、特別なものに思えます。

これらの大曲を前に 私自身 一体、どのレベルの表現まで高めて行けるのか・・という大きな課題と共に今を過ごしていますが、情熱に満ちた 自分なりの世界を4月21日の舞台で放てるよう・・ 努力していきたいと思います。

私という 一人の人間を通して、色々な事を想う時、ロマン派の作品と邦人作品は、これからも 自分の中で 焦点を当て、共に歩んでいきたいレパートリーです。

どうか 温かく見守っていて下さいね・・

by mamikotone | 2008-05-10 19:52 | schedule

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Pianist Mamiko Tomari 
泊 真美子
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