携帯GPS地図『マッピー』提供ブログ用アイコン01 2007年12月4日 中国 北京大学での講義の内容

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皆さん はじめまして。
日本から来ました 泊 真美子と申します。

昨年から 二年続けて アジアで最高峰だと言われている北京大学で ソロリサイタルをさせて頂ける事、そして 今日もまた、このような機会を頂き、ここで 皆さんを間近に感じられる「今」という瞬間に 心から感謝致します。

私達 ピアニストは どうしてもピアノを弾くことを優先してしまいがちで
マイクを持ってお話する事があまり得意ではありません。

今回は 通訳の方のお力をお借りする事となり、
意思疎通に時間がかかって お聞き苦しい所もあるかとは思いますが どうかお許しくださいね。
ピアノに関して、またクラッシック音楽や 音楽とは無関係のどんな事でも構わないので この後の質問コーナーで色々 気楽にお話しましょう。

さて12月8日のソロコンサートの前に 日本人ピアニストの一人として活動している私の事に 興味を持って頂けるよう 今から、日頃私が感じていること、音楽活動に対するポリシーなどを 少し、お話していきたいと思います。

今、私は 日本での自分の活動上、強く掲げている事があります。

「私達は、偉大な西洋音楽と肩を並べ得る 東洋音楽を探し求める努力をするべきだ・・・。」という事です。

私は、20年以上 大好きな そして世界財産である 西洋音楽 クラッシック音楽を深い敬意と共に学んで来ました。
でも、これからは西洋文化崇拝だけでなく それと同等に誇れる 東洋美や東洋文化を求めて歩み、私、日本人として、更には アジアンとしての 内に秘めたプライドを持ち、その色彩を 堂々と世界へ向けて放てる未来を信じて これからを過ごして行きたいと思うのです。

そういう意識を持つ中で 2008年のオリンピックを前にした、
今 世界中で最も熱い アジアの中心とも言える北京に招いて頂き、このエネルギーに満ち溢れる空気を肌で感じられることを 私は光栄に思っています。

同じアジアンでも 中国と日本では国民性や生活習慣は 大きく異なり、島国で細部にまで 配慮の行き届いた 内に秘める日本美、また スケールの大きな 威厳のある誇り高い中国美、その他 感じることは様々です。

その中で、中国の方から 直に私自身が学んでいる、そして是非 今の日本人にも学んで欲しいと思う中国の魅力を少し お話しましょう。

「愛国心」と「自尊心」です。

私が出会った中国人は 皆 この精神が大変強い。
この強さは 私を初め 今の日本人には 非常に薄れていると思えます。
西洋文化 アメリカ文化に偏りがちで 自分の国の事に対しては 
私も含め 興味さえ持つことなく 長らく過ごして来たように思い、もう一度 自分自身「己」に 深く 目を向けていく努力をしていかなければならないと強く思わされます。

人間の中に 赤い血が流れている限り、温かい思いやりの心と 慈愛の念があれば、たとえ、どこのどんな国の方であろうと、また 政治的に難しい問題があったとしても、親睦は、深められると 私は 強く信じています。

だからこそ、真の国際交流の為に、けっして 交えるべきでないもの・・・

それが 「文化」にあたる部分であり、それに携わる者は、与えられた 各々の文化を極めていく努力が必要なのではないかと思います。
中国には 多くの伝統芸術があり、完成度の高いそれらを鑑賞するたびに多くを教わります。
私は この数年の間に このような価値観を 少なからず 中国の方々から学んでいます。

人生の中で自分が 何処の誰に出会うか その一期一会によって
物の見え方や 世界観、価値観が広がり 自分の中に大きな変化が生まれてきます。
私にとって そんなかけがえのない感覚を この数年間の中で、与えてくれた中国の方へ 心から感謝すると同時に この先の私の人生の中で 少しでもそのことに対する恩返しを 音楽活動を通して出来たらいいな・・・と思っています。

私に 色々な機会を通し 「中国が好きだ」と思わせてくれた人々や 事々があるように 非力な私ではありますが 「こんな日本人に出会えて良かったな・・・」と少しでも思ってもらえるように、 また 併せて 日本という国にも興味を持ってもらえ、互いの国の良いところを尊重し合える 未来に役立てるような人間になれたらうれしいです。 
こんな ささやかな気持ちを込めて 12月8日 演奏させていただきます。

長年の歴史を受け継ぎ、国境と言葉を超え 世界の宝物として皆と共有できる
音楽の無限の力を借りて、
今日皆さんにお会いさせて頂けた事に深く感謝いたします。

ありがとうございました。
これからも どうか応援 宜しく御願い致します。

by mamikotone | 2008-05-10 20:24 | schedule

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Pianist Mamiko Tomari 
泊 真美子
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